「冬キャンプに挑戦してみたいけど、どんな装備で行ったらいいかわからない。」
こんなお悩みを解消する「北海道の真冬のキャンプ装備」をこの記事でご紹介します。
筆者は北海道札幌市在住で、ほとんど毎月春夏秋冬キャンプにいっています。
実際に何度も真冬の夜を乗り越えた装備を紹介しますので、同じ装備で挑めば間違いなく快適な冬キャンプになります。
この記事はこんな人に読んで欲しい。
◯冬キャンプをしてみたいけど、どんな装備が必要?
◯冬キャンプって寒くないの?
◯安全な冬キャンプの仕方がわからない。
冬キャンプのテントはTC素材がオススメ
筆者が使用しているテントですがTOMOUNTのワンポールテントTC(2023.1月現在販売していません)を使用しています。
有名なテンマクデザインのサーカスTC DXに酷似したデザインで一部界隈ではちょっと有名なテント。
スペックは以下のとおりです。
生地 : TC素材(ポリコットン:ポリエステル:TC=65:35)
組立てサイズ:420×420×275cm(五角形型ワンポールテント)
収納サイズ:68×25×28cm
ポール径:30mm
ファスナー:ダブルファスナーで樹脂製
重量 : 10.7 kg
使用人数:3-5人
[同封物]本体x1、収納袋x1、ペグx10、ロープx5、設営ガイドx1、ガイドテープx1、ポールx1
TC素材のテント?
透湿性が良いコットンと耐水性があるポリエステルの混紡で耐久性、遮光性、難燃性に優れていて、火の粉があたっても穴が空きにくい素材。
特に冬キャンプでは結露しにくいという特徴もある素材となっていて、冬キャンプにはこれがオススメ。
様々なカタチのテントがありますが、冬キャンプでは室内で暖房器具を使う(自己責任で)ので、あまり大きなテントだと暖房効率が落ちます。
使用する人数に合わせて、適切なサイズを選ぶのがベター。
※筆者はこのテントを二人用として使用しています。
床は冷気対策をする
テント設営後、床に以下のモノを敷いています。
○ブルーシート(オリーブカラー)
○グランドシート(←これはこのテントにジャストサイズ)
○銀マット
○リビングシート
○カーペット
めちゃ色々なものを敷いているように思えるかもしれないですが、これだけ敷いても床はヒヤッとするので室内ではルームシューズを履いています。
ちなみに床の冷気対策に有効な手段としてテントのスカートを雪で埋めるという方法がある。
これもやるのとやらないのとでは全然違うので、ぜひ実施して快適な室内環境を手に入れてもらいたい。
オプション品
寒さ対策とは関係ないですが、他に以下のオプション品を使用して更に室内環境を整えています。
○DODのフタマタノキワミ
○テンマクデザインのフロントフラップ
二又化はソロでの設営難易度が上がるので、ふたり以上での設営を勧めます。
ワンポールテントはど真ん中に1本柱の役割となるポールがすとーんと立つんですが、フタマタノキワミを利用することで、このど真ん中の邪魔なポールを排除することが出来ます。
また、フロントフラップを利用することでワンポールテントの室内面積を最大化しています。
暖房器具は冬キャンプに必須
氷点下の北海道キャンプでは暖房器具は必需品です。
キャンプで使用する代表的な暖房器具は灯油ストーブ・薪ストーブ・ガスストーブあたりかと思いますが、筆者が使用しているのは灯油ストーブ。
・より手軽に使いたい
・燃費を抑えて使用したい
・自宅の暖房と兼用したい(防災対策)
・焚き火のような趣を味わいたい
・設営やメンテナンスが苦じゃない
※ガスストーブはキャンプでの使用を想定したことがないので割愛します。
灯油ストーブはトヨトミ
このストーブを使用して毎度氷点下の冬キャンプを乗り越えています。
15時くらいから燃焼を始めて22時に消火。
翌朝起床〜撤収までの使用でストーブのタンク満タンの灯油が消費されます。
注意点は対流式ストーブの特性で暖気が真上に上がること。
これは後述するストーブファンやサーキュレーターを利用して、暖気を効率的に循環させてあげる必要があります。(これをやらないと天井のベンチレーションから暖気が抜けていってしまうので、ちっとも室内が暖かくなりません。)
サーキュレーター&ストーブファン
図の様に風を当てることで効率よくテント内の暖気を循環させています。
(一酸化炭素に注意して定期的に換気をしましょう)
また一酸化炭素は「目に見えない」「匂いもしない」ので“一酸化炭素チェッカー”もテント内に設置しています。
ストーブを点火したまま寝るのは危険とされていますので就寝時にはストーブを消化しましょう。
冬キャンプの寝具について
ここまで来たらあとは如何に快適な睡眠を手に入れるか。
夜中にトイレに行きたくなって起きるとめちゃくちゃ寒いので、就寝前の水分摂取はほどほどにしましょう。
コット
まずはコット。
筆者は以前にも当ブログで紹介したTOMOUNTの2WAYコットをハイスタイルで使用しています。
コットの下にも荷物が収納できるので、非常に便利なアイテム。
底冷え対策の強い味方です!
コットの詳細はコチラ
インフレーターマット
次に敷くインフレーターマットはクイックキャンプを使用。
いつも小さな携帯式エアーポンプを使用してパンパンに膨らませています。
クイックキャンプって?
通販サイト「eSPORTS」のプライベートブランド。
キャンプギア全般を取り揃える日本のブランドで、リーズナブルな商品展開でありながらもトレンドデザインを押さえつつ品質も悪くないという、筆者もお気に入りのブランド。
シュラフ
シュラフは4シーズン対応のベアーズロック(-15℃対応)をチョイス。
このくらいの価格帯のシュラフでも十分寝るのに困らないし、むしろ毎回快適な睡眠を提供していただいている。
しかしシュラフ本体も大切なのだが筆者が強く推したいのは“インナーシュラフ”。
わかりやすく言葉にすると「寝袋型の毛布」である。
シュラフ内部は暖かいのだが、シャカシャカした生地は身体が密着していない部分だけめちゃくちゃ冷たくなる。そこで圧倒的なぬくもりで優しく包み込んでくれる“インナーシュラフ”の出番。
これがあるのとないのとでは睡眠の快適さが天と地ほど変わる。
冬キャンプに置いてはむしろ必須であると言っても過言ではない。
※ちなみにシュラフに入る時は薄着のほうがシュラフ内に体温が伝わりやすく暖かい。
氷点下を乗り切る冬キャンプの服装
服装に関しては以下にまとめる。
○ヒートテック上下
○動きやすいパンツ(スエットパンツでもOK)
○厚手のロンTなど動きやすい上着
○ダウンパンツなどの防寒パンツ
○アウターはダウンとフリースを天候やシーンによって使い分け
(降雪の中フリーズだと濡れてしまう)
○靴下は多めに(寒い人は2枚履きもOK)
○スノーブーツ
○手袋&ニット帽(ネックウォーマーがあるとさらに快適)
○ルームシューズ
基本的には脱いだり着たりして温度調整が簡単なレイヤードスタイルがオススメです。
靴下は濡れる可能性も考慮して多めに用意しておいたほうが良い。
個人的には冬キャンプは床が冷たい室内にいることが多いので、ルームシューズは快適な室内活動に大切なアイテムだった。
その他便利なアイテム
ポータブル電源
EcoFlow RIVER Pro 720Whを使用しているが、主な使用用途は各種デバイスの充電切れ対策。
電気毛布も使用していないし家電も使っていないので無くても困らないが、あると安心感がぜんぜん違う。防災対策にもなるので予算がある人は準備しておいて損はない。
イスは雪中キャンプに適したものを
雪の中でキャンプをしたことがない人は盲点ではないだろうか。
筆者も初めて冬キャンプに行った時は4本脚のイスで見事に埋まってました。
外で焚き火を楽しみたい人は是非雪に埋まりずらいイスを持参して楽しんでほしい。
もしもの時の備え
最後にもしも悪天候に見舞われたり、何らかのアクシデントに遭遇した場合の心得として
○いざという時に避難できる場所を確保しておく。
○ダメだと思ったら潔く諦めて撤収や避難をする。
○スマホが通じるキャンプ場に行く。
以上のことに気をつけて冬キャンプを楽しんでほしい。
まとめ
「リノベーションブログでキャンプギアの紹介?」と思う読者もいるだろう。
しかし当ブログでは「防災の備え」としてキャンプを推奨したい!
防災の備えとして様々なアイテムを用意していてもいざ使用しようとした時に「あれ?これどうやって使うんだっけ?」や「買った時は使えていたのに使えなくなっている」など困った事態にならないように、各アイテムのメンテナンスも含め普段から使い慣れておく必要があると考えているからだ。
(そろそろただの趣味として認めてもよいのでは?)
この記事を呼んでくれている読者は冬キャンプの装備を調べる目的が多いのだろうけど、そういう目線の考え方も念頭においてキャンプをすると、キャンプギアを買い揃える事に対する罪悪感が減るかもしれない(苦笑)。
今回はまとめ記事のような内容になっているが、また機会をみて各種アイテムの詳しい情報も記事にしていきたいと思っています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
使用しているテントのたたみ方はコチラの記事で紹介しています。